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2015年に登場したS660は、その小さなボディサイズながらたくさんの遊び心とスポーツカーとしての走行性能がつめ込まれたホンダ渾身の1台です。
今回はS660のボディサイズを詳しく見ていくことで、その小さなボディに隠された魅力をお伝えできればと思います。
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S660のボディサイズを見てみよう!
まずはS660のボディサイズを見ていきましょう。現行のS660には大きく分けてβとαの2種類のグレードがありますが、ボディサイズに関してはグレードによる違いはありません。
・全長(m):全幅(m):全高(m)= 3.395:1.475:1.180
・ホイールベース(m)= 2.285
・最低地上高(m)= 0.125
・車両重量(kg)6MT/CVT = 830/850
・客室内寸法(m)長さ:幅:高さ= 0.895:1.215:1.020
ただ数字が並んでいてもイメージが湧かないと思いますので、現在の軽自動車とはどれくらいのサイズと定められているのか比較として見てみましょう。
現在の軽自動車の規格
引用先:軽自動車検査協会HP
S660のボディサイズに込められた意味
引用先:ホンダ公式HP
ホンダがS660のボディサイズに込めた想いとは一体何なのでしょうか?
それは一言で「誰もが笑顔になってしまうようなスピード感」です!これを体感できるようにS660は「空との一体感」と「大地との一体感」を追求しました。
空との一体感
引用先:ホンダ公式HP
ちょっとファンタジックな例えになりますが、「空飛ぶじゅうたん」のほうが「動く部屋」よりも格段にスピードを感じられるはずです。空と自分の間に隔てるものが無く、風を全身で受けられたら、どんな速度だったとしても、それだけで最高のエンターテインメントになりそうです。
S660がルーフを取り外すことのできる「オープンカー」である理由はここにあります。
引用先:ホンダ公式HP
笑顔になってしまうのはスピードを感じた時だけではありませんよ!オープンにしてこんな贅沢な星空を鑑賞できたらもう笑顔がこぼれちゃう事間違いなしです。
大地との一体感
引用先:ホンダ公式HP
時速数百kmという速さで飛ぶ飛行機に乗りながら、「すごいスピードだ!」と感じることはあまりありません。一方、地面に近ければ近いほど「スピード」は相対化され、実際のスピード以上に速く感じられます。たとえばゴーカート。せいぜい時速50kmとか60kmといったスピードでも、びっくりするほどエキサイティングに感じられます。
ふつうの生活の中で体験するスピードを、よりワクワクするものに変える。S660が目指したのも、そんな楽しさ。
引用先:ホンダ公式HP
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乗り降りはしにくい?
S660は極限まで車体を低くする事で走る楽しさを追求してますが、実際この低さで不便は無いのでしょうか?
まずは乗り降りのしやすさを見てみましょう。
https://www.instagram.com/p/Bw0n9x_F7Mc/
S660はあくまでスポーツカーである、という事を理解した上である程度の不便さは覚悟しなくてはならないかもしれませんね。
ちなみに、一般的に乗り心地は悪いと言われているスポーツカーですがS660はどうでしょうか?
室内空間は十分にあるの?
ボディサイズの小ささでもう一つ気になるのは室内空間です。荷物はちゃんと積めるのでしょうか?
実は、S660は「ミッドシップエンジンレイアウト」と言って座席の後方にエンジンが搭載されているんです!これはいわゆるレーシングマシンと同じエンジンレイアウトで、車体の中心に重たいエンジンを搭載することで重心が安定し加速安定性、操縦性、コーナリング性をかなり高めることが出来るのです。
ただ、その性能を得る代わりに本来の車にあるはずの後方のトランクスペースを犠牲にしてしまっているのです。
ボディの小ささから分かるようにS660に荷物はほとんど積めないと考えた方が良さそうです。ただそれは工夫次第である程度は何とかできます。例えばオプションのルーフボックスを付けるのも一つの方法です!
https://www.instagram.com/p/Bx5-eOmn0_z/
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他の軽スポーツカーとサイズを比較してみよう!
では、S660のライバル車と言われる軽スポーツカー「コペン」とボディサイズを比較しながら違いを見ていきましょう。
ダイハツ コペン
引用先:ダイハツ公式HP
・全長(m):全幅(m):全高(m)= 3.395:1.475:1.280
・ホイールベース(m)= 2.230
・最低地上高(m)= 0.110
・車両重量(kg)5MT/CVT = 850/870
・客室内寸法(m)長さ:幅:高さ= 0.910:1.250:1.040
ライバル車コペンと比較した時のS660の特徴は何なのでしょうか?
- 車体の高さがコペンに比べ10cm低い。
- 車体の重さがコペンに比べ20kg軽い。
- 室内空間も全体的にS660の方が狭い。
- エンジンがミッドシップレイアウト(座席の後方に搭載)のS660に対してコペンはフロントのボンネットに搭載されている。
引用先:ダイハツ公式HP
S660の原点であるビートとのサイズ比較
ホンダ往年の名車である「ビート」は1991年に登場し、生産終了となる1996年までの5年間多くの人々を虜にしてきました。何よりも人々を魅了したのは当時画期的だったミッドシップエンジンレイアウトを軽スポーツカーで実現したことでした!
・全長(m):全幅(m):全高(m)= 3.295:1.395:1.175
・ホイールベース(m)= 2.280
・最低地上高(m)= 0.135
・車両重量(kg)5MT = 760
・客室内寸法(m)長さ:幅:高さ= 0.915:1.215:1.015
https://www.instagram.com/p/BwCheGTFRVU/
https://www.instagram.com/p/BwtX1EmBVGe/
S660のボディサイズに関する注意点
ここまでS660のボディサイズに込められた想いや魅力を伝えてきました。ただ、実際にS660を購入する前には色々と注意しなければならない点があります。
ですので、最後は注意していただきたい点をお伝えします。
S660ユーザーさんの生の声が知りたい方はこちらの記事もどうぞ。
◯助手席を使わない限り荷物はほぼ積めないと考えた方が良い
◯ナビやドライブレコーダーを付けると視認性が悪くなるから予め試乗して確認
◯自宅の駐車場が狭いと乗り降りが大変
◯立体駐車場や街中のパーキングをよく利用する場合も注意が必要
◯乗る人の身長が180cm以上の時はオプションのシートに変更した方が良い
◯維持費が安いのでセカンドカーという選択肢もあり
◯上記に問題無ければ、これほど楽しいくてロマンの詰まった車は無い
まとめ
- 軽自動車のサイズ規格に対してS660の全高は低くつくられている。
- S660に込められた想いは「誰もが笑顔になってしまうようなスピード感」。
- その想いを実現するために「空との一体感」「大地との一体感」を追求し続けた結果このボディサイズにたどり着いた。
- このボディサイズゆえ乗り降りがしにくい、荷物が積めない等のデメリットもある。
- ライバル車「コペン」に比べ実用性には欠けるが走る楽しさは圧倒的。
- S660は原点である「ビート」の欠点を克服しつつ魅力をしっかり受け継いでいる最高の軽スポーツカーと言える。
いかがでしたでしょうか?S660の小さなボディでは日常で不便に感じることもあると思います。でもそれ以上に、あのボディからは想像もできないような無限の可能性と走る楽しさを私たちにプレゼントしてくれることでしょう!
軽スポーツカーの代名詞S660をぜひ一度体感してみてください。
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