<目からウロコ特集>
はたして、どちらが強いのか?
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平成30年5月23日、トヨタシエンタのリコールが届け出がされたとの情報が入ってきました。しかも、エアバッグが開かない可能性があるなんていう恐ろしい不具合だとか。
もしもの事故でエアバッグが開かないとなると、最悪のケースまで考えられちゃいますよね。
今回、何がどうなってエアバッグが開かないのか、リコールがかかっているシエンタはどの型なのか、詳しく調べてみました。
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エアバッグは致命傷を防ぐ
そもそもエアバッグは、車に強い衝撃があったときに瞬時に膨らんでクッションのようになり、身体を守ってくれる安全装置。
そしてその膨らむスピードは、なんと瞬きより早いスピードなんだそうです。早すぎて追いつけません。本来なかなか見る機会がないエアバックの展開実験の動画を見つけましたので、どれだけ早いか確認してみてください。
リアルにめっちゃ早いです。むしろ爆発並みに膨らむエアバッグだからこそ、頭や体をハンドルにぶつけなくて済むんでしょうね。まさに最後の頼みの綱ともいえます。
ちなみにエアバッグは時速20キロ以上で走っていて、かつ前からの衝突の場合に開くんです。なので、どんな衝突の場合でも開くというわけではないんですよね。
そしてエアバッグは「致命傷を防ぐ」役目があるのですが、あくまでシートベルトの補助なので過信するはNG。とはいえ、エアバッグはもしもの事故から身を守ってくれる大事な安全装置なんです。
参考 毎日新聞
そんな最後の頼みの綱が切れる事態になった、シエンタの不具合。なんでこんな大事な装置に不具合が起きたのでしょうか。調べてみると、少々ややこしいことになっていたんです。
なんでエアバッグに不具合が起きた?
引用 国土交通省
命を守ってくれるといってもいいほど大事なエアバッグ。そんな頼みの綱が切れる事態になったシエンタの不具合の原因は、ICチップにありました。
トヨタのHPを見てみると、
エアバッグ制御システムにおいて、加速度センサ内ICチップの製造条件が不適切なため、IC内部で断線することがあります。
そのため、エアバッグ警告灯が点灯し、エアバッグが正常に作動できないおそれがあります。
引用 トヨタ公式HP
という詳しい事情が書いてありました。
そうですよね。まぁようするに、車の速度をはかる速度計みたいなものです。
エアバッグが開くときには速度計のデータのがとても重要になるので、少しでも不具合が見つかると作動しないということなんですね。賢いといいますか融通が効かないといいますか。
いや、まぁ細かいシステムがあるからこそ命を守ってくれるわけですから、当然な話なんですけどね。警告灯をつけてお知らせしてくれてるあたりはさすがです。
すでにリコールはかかっていた?
引用 トヨタ公式HP
どうやら、シエンタは今年の1月から不具合が発覚していてリコールがかかっていたそうなんです。ですが、対象となっているシエンタの車両に一部誤りがあることが発覚したため、今回改めて発表されたということ。
4ヵ月間、対象車両だったシエンタも見逃されちゃっていたわけですが、それでもこの4ヵ月の間の事故はゼロ件とのことなので、不幸中の幸いとはまさにこのことですね。
この度追加でリコール対象になったシエンタの持ち主には販売店から通知が来ているそうなので、早めに点検してもらって部品を交換してもらう必要があります。
でもやっぱり、今人気急上昇中シエンタのリコールは正直ビックリですね。モデルチェンジで見た目がガラリと変わって虜になっている人も多いので、こちら側もトヨタ側からしてもかなりの衝撃だったのではないでしょうか。
シエンタの人気が爆発したその秘密は、こちらの記事にまとめていますので見てみてください。
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リコールより恐ろしい事態?
車といえどやはり人間が作るわけですから、どうしても不具合は生じてしまいます。しかし、リコールというのはかなり大変な事態なんですよ。
シエンタだけに限らず他の車でも何かとリコールと言われていますが、そもそもリコールというのは、販売後に見つかった車の欠陥をメーカーがすべて回収して無料で直すということなんです。
回収から修理まですべてメーカーが負担するわけですから、それほど「危ない事態」ということなんですよね。そんな危ない事態なので、メーカーは運輸大臣に届け出をしないといけない、と法律で決まっているほど。
届け出をすると世間に公表されるので、車の欠陥による事故を防ぐことが期待できますよね。
ただ、メーカーからするとリコールを発表すると一気に印象が下がってしまいます。またリコールかよ、なんて苦情の嵐。まぁこればっかりは仕方のないことですが、できれば隠したい。
そうなんです。実は、そうやって隠している場合もあったりするのがさらに恐ろしい事態なんですよ。いわゆる、大人達のずるいやり方です。
リコールをかけるということは、潔く欠陥を認めているということ。例えば、「真実を話します」と先日名乗り出たアメフト選手の会見みたいな感じでしょうか。
対して、自分たちのイメージを守るために絶対非を認めない、いわゆる「リコール隠し」をするということは、アメフト選手が会見した後日に大学側がしどろもどろに反論した、あんな感じです。
本来、車の欠陥はない方がいいに決まっていますが、リコールをかけているということはちゃんと消費者のことを考えて公表しているということ。リコール隠しをするよりよっぽど潔くて信用できますよね。
ちなみに、最近トヨタではアルファードとヴェルファイアもリコールがかかっているんです。その内容はこちらを見てみてください。
リコール対象のシエンタは
引用 トヨタ公式HP
今回リコールの対象となったシエンタは639台。平成 27 年 9 月 12 日から 9 月 16日までに作られたシエンタが対象になるのですが、全部のグレードじゃなくて4つのグレードのみが対象になっているんです。
- ハイブリッド車Gグレード 6人乗りタイプ(2DW)
- ガソリン車Xグレード 6人乗りタイプ(4DW)
- ガソリン車Gグレード 6人乗りタイプ(2DW)
- 車いす仕様車(タイプⅠ)“助手席側セカンドシート付” Gグレード 5人乗り
これ、7人乗りタイプが含まれてなくてよかったですよね。確かに639台という数も多いですが、7人乗りタイプだったらもっと被害は拡大していたかもしれません。
ちなみにシエンタのグレードは、こちらに詳しく書いているので見てみてください。
そしてシエンタといえば、独特なデザインが目を惹きますよね。車のカラーもたくさんあって、なんといっても「ヒゲ」とよばれる部分がチャームポイント。そんなシエンタのヒゲ部分やおすすめカラーはこちらの記事にまとめていますよ。
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まとめ
- シエンタのエアバッグが開かない可能性があるとして、平成30年5月23日にリコールの届け出がされた
- 平成30年1月にすでにリコールがかかっていたが、対象のシエンタに一部誤りがあったため、この度改めて届け出された
- 対象のシエンタは639台で、平成27年9月12日から16日の間に製造されたもの
- 639台すべての車に当てはまるとは限らないが、点検して該当する場合は部品の交換が必要
今回リコールがかかってしまったシエンタ。今現在まで事故はゼロ件とのことですが、突然起こるのが事故なので油断はできません。
もしもの事故でエアバッグが開かないと最悪なケースも考えられますので、対象となる車を買われた人は早めに点検してもらってくださいね。
まだまだ人気がやまないシエンタの不具合は衝撃を受けましたが、それでもあのフェイスは人気が劣ることはないでしょう。トヨタ側からすると損失も大きいと思いますが、これからも応援しています。
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