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アクティバンは、1979年に発表されたシンプルな箱型バンの軽自動車です。
発売以来約40年、働く車としてレジャーの足として大活躍をしてきましたが、2018年4月に生産終了しました。アクティバンについて調べてみたら、この小さな箱バンはホンダの歴史や技術力から生まれた大きな存在だとわかりました。
アクティバンの名前の意味や歴史と一緒に、まだまだ活躍しそうな元気なアクティバンについてご紹介します。
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【アクティバン】 名前の意味と由来は?
引用:HONDA公式HP
アクティ(ACTY)は、英語のアクティブ(ACTIVE)の「活動的な」という意味から作られた名前です。活動的で、仕事にレジャーにいつもキビキビと働いてくれる車、という思いを込めてつけられました。
バンは、キャラバンのバンです。
キャラバンは日本語にすると「隊商」と訳されます。ラクダが荷物を背中に乗せて、並んで砂漠を進んでいく画像などで知られています。
貨物などを輸送するときに泥棒から荷物を守るために、複数の商人が契約を結び、協力して多くのラクダと人数で安全に物を運ぶことです。
そこからの発想で、主に貨物を運ぶ自動車のことをバンというようになったようです。
アクティバンは商用車
引用:HONDA公式HP
「商用車」ってどんなクルマ?
- 商用車 荷物を積んで運ぶことを主な目的としたクルマで、トラックやバンなどのことを指します。
- 特長 荷物を積むことを優先しているのが特長で、積める量だけでなく、積みやすさについても工夫がされたクルマ作りがされています。
引用:HONDA公式HP
引用:HONDA公式HP
引用:HONDA公式HP
*2015年発表2018年終了モデル
アクティバンのサイズについて詳しいことは、こちらの記事をご覧ください。
アクティバンのサイズは?荷物はたくさん積めるの?調べてみました
ところで、アクティバンのカタログは、乗用車用の色とりどりで目を引くカタログとは違って派手ではありません。グレードもシンプルでいかにも商用車用っていう感じがして、いさぎよさまで感じます。
商用車として40年間キビキビと働き、静かに生産終了となったアクティバンの歴史を調べるために、ホンダという会社が誕生するまでさかのぼりました。
【アクティバン】 間一髪でアクティバンは生まれなかったかも!?
ホンダは、自動車修理工だった本田宗一郎氏が、無線機発電用エンジンを自転車に取りつける!とひらめいたときに始動しました。
戦後の混乱期に、人々の移動や荷物を運ぶのに大切な足だったのが自転車です。重い荷物を運ぶために、みんな大変な苦労をしていました。本田氏は、みんなを楽にしてあげたい、という一心でエンジン付き自転車を作りあげました。
このエンジン付き自転車が売れに売れて、1948年9月に本田技研工業株式会社が誕生しました。
「こんなのができたから、お母さん、乗って走ってみろよ」、って1台家に持って来たんです。私が自転車を漕いで、食料の買い出しに行く苦労を見かねてあれをつくったなんて、あとでカッコいいことを言ってますけど、そんな気持ちもあったかも知れません。
私はいわば実験台。人がいっぱいの表通りを走らされるんですから、1番きれいなモンペをはいて乗りましたよ」
本田宗一郎氏さち夫人 談
引用:HONDA公式HP
ホンダのルーツともいえるエンジン付き自転車をご覧ください。
引用:HONDA公式HP
二輪車で成功をおさめたホンダの次の夢は四輪業界、いわゆる自動車業界への進出でした。
ところが、1961年当時、通産省から自動車行政についての方針が発表されました。この方針が成立すると、四輪業界への新たな参入は一切認められなくなってしまう、というものです。
そこでホンダは、それまで水面下で開発を進めていたスポーツカーを、大急ぎで完成させることにしました。F1のような世界的レースに通用する車と人材を育てるのが夢だった本田氏は、とにかくスポーツカーの完成だけを考えていたのです。
引用:HONDA公式HP
アクティバンの製造ベースは、アクティバンが発表される2年前の1977年に発売されたアクティトラックです。アクティトラックを元にして、アクティバンが生まれました。
ですからアクティバンとアクティトラックは、フロントフェイスが同じになっています。
引用:HONDA公式HP
では、T360はどんな姿だったのか、ご紹介します。
引用:HONDA公式HP
モノクロの工場写真ですごく古いイメージですが、ちゃんと自動の組立ラインなんですね。ずらっと整列している軽トラックを見ると、四輪業界に無事参入できたホンダの意気込みを感じます。
アクティトラックはその後、アクティバンと同じシリーズとして販売されていきます。残念ながらアクティバンは生産終了しましたが、アクティトラックはまだ現役です。
アクティバンの後継車、N-VANについてはこちらの記事をご覧ください。
ホンダがN-VANと名付けた意味は?色んな想いも一緒に運んでました
N-VANここまでたためるの?内装を徹底的に解説。おすすめ純正パーツも提案!
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【アクティバン】 もっと知りたいアクティバンのこと
アクティバンは1979年に発表され、1988年と1999年、2度フルモデルチェンジがありました。
1999年以降は一度もフルモデルチェンジせずに、2018年に生産終了となりました。どのようにモデルの世代を分けるかを調べましたが、フルモデルチェンジのない時期が長いため、解釈の仕方で世代の分け方が違っているようです。
ここではわかりやすいように、フルモデルチェンジで世代を分けます。
- 1979年11月〜1988年4月 初代
- 1988年5月〜1999年4月 2代目
- 1999年5月〜2018年7月 3代目
1988年フルモデルチェンジした2代目の画像です。
引用:HONDA公式HP
1999年にフルモデルチェンジした3代目の画像です。
引用:HONDA公式HP
1999年のフルモデルチェンジでは、万が一ぶつかった時の衝撃吸収のために、平らだったフロントがちょっと前に出ていますね。1988年の平らな顔に丸目ライトのアクティの方が、親近感を覚えます。
走行性能の特徴としては、アクティバンのエンジンは初代から3代目までリヤミッドシップ方式です。
引用:HONDA公式HP
MRレイアウトの車体は、車両バランスが非常に高い。
商用軽箱唯一のスピード&タコメーター標準装備。
ブレーキの効きも良く、コントロールも比較的し易い。純正部品が安い。
MRなので夏場に運転席・助手席のシートが暑くならない。
ホンダアクティSDXオーナー 談
引用:みんカラ
見た目が地味、などと言われていますが、働くだけの地味な存在とは思えません。アクティバンがどのように使われているのかをご紹介します。
仕事の相棒 アクティバン
お花屋さんや塗装業屋さん、バイク屋さんに自転車屋さん、小さい運送屋さんなど個人経営のお店には屋根があって荷室が広々のアクティバンが役に立っているようですね。
2台続けてアクティ・・・
仕事用に、とても重宝しています。先代アクティも25万km乗りましたが、その間ノートラブルで、ボディの錆を気にしなければ、まだまだ乗れたと思います。
現在所有しているアクティも6年で約13万km走行しましたが、何の問題も無く、とても調子良いです。燃費もMTのせいか、1トン近い車重+荷物でも平均17km位と、非常に満足しています。
ミッドシップですが耐熱・防音マット?のお陰でエンジン音も静かで、熱の侵入もほとんどありません。
引用:みんカラ
アウトドア、キャンプの相棒 アクティバン
引用:Instagram
引用:Instagam
引用:Instagram
アクティバンの車中泊について詳しいことは、こちらの記事をご覧ください。
広々大きい車中泊の相棒!ホンダアクティバンで快適な旅をしよう!
ガラリと変身したアクティバン
引用:Instagram
引用:Instagram
みなさんそれぞれアクティバンをお気に入りの車に仕上げて、楽しんでいるんですね。もちろん、現役で働いているがんばり屋のアクティバンも忘れてはいけませんね。
自分でもアクティバンを手に入れて好みの車にしてみたい、という方は中古車から選ぶことになります。長い歴史を持つアクティバンですので中古車選びに注意点がありますので、いくつかご紹介します。
【アクティバン】 歴史があるから注意点もある
初代と2代目のモデルは、中古車の市場ではほとんど見かけることはないようです。選ぶとしたら3代目の車になりますが、3代目でも2010年以降のアクティバンが人気のようです。
3代目のなかでは、大きなモデルチェンジはありませんでしたが、たびたびマイナーチェンジをして性能を上げてきましたから、細かいことは中古車販売業などの車に詳しい専門家に聞くなどして、状態のいいアクティバンを選びたいですね。
リコール修理済みか
2001年1月から4月に生産されたアクティバンで、タイヤを取りつけるボルトに不備がありました。
対策は取られていますが、念のために修理が済んでいる車なのかどうかを、ホンダに問い合わせて確認した方がいいですね。
改善実施済車には、No.749またはNo.753のステッカーを貼付する。
四輪製品 お客様相談センター 受付時間 9:00〜12:00 13:00〜17:00
0120-112010
イグナイターの故障が多い
イグナイターとは、エンジン点火時に欠かせない役割をもつ電気回路のパーツです。イグナイターが故障すると、エンジンがかからないなどの不具合が出ます。
イグナイターの故障・・・定番故障です。
突然死するので対処のしようがないです。過走行の車は要注意。
引用:みんカラ
アクティバンはイグナイターの故障が多い車種のようです。対処のしようがなくなる前に、ディーラーさんや自動車修理店などの専門家にみてもらい、早めに直しておきたいですね。
アクティバンの中古車を選ぶとき、リコールや故障に関してきちんと対処できていれば心配ないはずですから、自分で納得できるまで調べたり、専門家に聞くなどして確認をすることが大事です。
アクティバンの名前の意味や由来を調べるうちに、ホンダという会社の歴史にも触れて、設立当初の時代や人の熱さにすごく興味を持ちました。その熱いホンダから生まれたアクティバンってステキな名前を持つステキな車なんだな、と再確認しました。
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まとめ
- アクティバンの意味は「仕事にレジャーにキビキビとアクティブに働く車」
- アクティバンは軽自動車の4ナンバーで商用車
- アクティバンは商用車だけれど普段使いで乗ることができる
- アクティバンの歴史はホンダ四輪車の歴史から始まった
- アクティバンのエンジンはリヤミッドシップ方式
- アクティバンは歴史が長い車種なので中古車はよく確認してよいものを探そう
名前のとおり働きもののアクティバンからみんなを楽しませてくれるアクティバンまで、いろいろな顔を持つアクティバンとその歴史をご紹介しました。まだまだ活躍するアクティバンを手に入れたいな、という方には、参考にしていただけたら嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
こちらでもアクティバンをご紹介していますので、ご覧ください。
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